読んだことのある自転車漫画の比較・レビュー

zomです。 自分の趣味の一つとして自転車があります。 とは言え、ガチの感じではなくクロスバイクポタリング(サイクリング)程度のものです。 やっぱりロードバイクだとどうしてもガチになってしまってパーツとか服とか、えらい金がかかるのでは…という懸念がありつつも シティサイクル(ママチャリとか)よりはスピード感ほしいよね、というところから間をとった結果クロスバイクに落ち着きました。 クロスバイクでもそこそこのお金はかかっていますがね…。

このクロスバイクの購入のきっかけが自転車漫画でした。 また最近の自転車ブームの影響もあり自転車漫画がすごく増えています。 今現在自分が読んでいる(読んだ)のは 「シャカリキ!」「弱虫ペダル」「かもめ☆チャンス」「のりりん」の4つです。 今回この4つの比較・レビューをします。

シャカリキ! 著者:曽田正人さん

高校生のロードレーサーの話。め組の大吾の作者でもある曽田正人さんの前作で、心を揺さぶる熱さはこの時から健在でした。主人公の野々宮輝がクライマー(登り坂を得意とするタイプ)として成長して登りつめていくような、青春スポ根マンガです。このシャカリキ!ではワンデーレースしか描かれておらず、そのためか個人戦のレースが多く、1対1の対戦といった場面がよく見られるのも特徴ですかね。すごい熱いマンガなので体を動かしたくなってしまいます。また主人公がクライマーということで坂を登りきったときの爽快感や達成感がすごく感じられます。これがキッカケで私は自転車を買いました。(が、登坂は苦手です。しんどいです。ユタ(登場人物の名前)派です)

熱さ:★★★★★★ 読みやすさ:★★★★☆ クセになる:★★★★ 一言:熱さはピカイチなのでもう星6つ!!

弱虫ペダル 著者:渡辺 航さん

シャカリキ!と同様に高校生のロードレースの話です。掲載誌も同じ週刊少年チャンピオンで、こちらは湘南~富士までを三日間で走るステージレースに主眼を置いています。ステージレースは協力して複数人で一緒に走ることが不可欠で、そのためか部内でのメンバー争い、またレース中の協力などが多く描かれ、友情・努力・勝利といった少年漫画らしい要素が多く詰まっています。話の流れや登場人物も少年漫画らしく、少しぶっ飛んでいるところもありますが、それさえ気にしなければシャカリキ同様、熱く楽しめます。 熱さ:★★★★☆ 読みやすさ:★★★★☆ クセになる:★★★☆ 一言:変にヒロインとか出さず王道少年漫画!

かもめ☆チャンス 著者:玉井 雪雄さん

こちらは社会人が主役のロードレースマンガです。 まず主人公が一児の父親というところとか、登場人物がほぼ社会人であることが上の二作と大きく異なります。掲載誌も青年誌ということもあって落ち着きがありつつも癖があるキャラクターたちがしっくりくる、はまる人ははまる、みたいな感じでしょうか。主人公も子どもを抱えた成人男性ならではの考えや言動に重みがあったりします。こちらも主人公があることがきっかけで自転車を始め(ざるをえない状況になってしまう)、レーサーとして成長していく話ですが、すでに成人男性なのでノビシロがあまりないのも他と違う点ですね。(とは言え、素質とかがあるので、結構な成長を見せますが。)また個人戦や草レース、団体レースと色々なレースを行うところも他の作品と異なります。 熱さ:★★★★☆ 読みやすさ:★★★☆ クセになる:★★★★☆ 一言:瞬間的に熱さが吹き出るときがタマらない!!

のりりん 著者:鬼頭 莫宏さん

前作・前々作・同時執筆作と人が結構死ぬマンガを書いている作者さんなので連載開始当初「今度はどんな死に方するの?」と匿名掲示板でファイナルデスティネーションばりに揶揄されてましたが今のところだれも死んでません。むしろこの作者の作品でヒロインが可愛いことが驚き。りんちゃんアホ可愛い!本作は主人公含め自転車初心者が多く出るため、ロードの歴史や道具の重要性、選び方、それぞれの違い、パーツの説明などなど、ためになる話が多いです。他の三冊と比べると毛色が明らかに違います。ロードレースも1対1の草レースしかせず、最新刊の5巻ではポタリングをしたり、また前述の通り、登場人物のほとんどが自転車初心者なので街中で走る時の注意点的なことまで描いてくれたり、さらに現実的な社会人生活を送っているキャラクターなので他の作品と比べるとても日常寄りです。その日常がゆえに、ふとしたタイミングで人が死ぬんじゃないか、とヒヤヒヤしながら読んでますが、今のところ誰も死んでません(二回目) 熱さ:★★ 読みやすさ:★★★★☆ クセになる:★★★☆ 一言:最近のゆるーく楽しめる自転車マンガです、が何故かヒヤヒヤします。

いずれも、それぞれの面白さがあって楽しいことには違いがありません。